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さんとさん
第 15回 ORACLE 8I インストール始末記 on RedHat6.2J linux2.1.14
ずいぶん前に購入していた ORACLE8 for linux を linux マシンへ乗せたくて 2000年暮れに企画して実行に移すタイミングを図っていた。自前のDNSが完成してlinux上でのサーバー構築は一応ケリがついたので「次はORACLE だ!!」とやっと手がつけられたのが2001年1月末。
ORACLE linuxは想像していたとおり、いや想像以上に手ごわかった。 linuxを最初に手がけたとき以上の困難さだった。が、振り返ってみるとたいしたことはない。手順をきっちり踏んでいけばまあ誰にでも出来る。ただlinuxの基本的なコマンド、シェルの使い方を知っておかないと手も足も出ないのではあるが。
このページは、筆者がORACLE 8 をlinux へインストールしたときの悪戦苦闘記である。 多分、君もこのとおりにすれば ORALCE 8I をLINUXマシンへサーバーとして搭載できる・・・ハズ・・・LINUXのインストール方法はLINUX奮闘記を読みたまえ。
2001年1月末から ORACLE8を RedHat6.2j linuxへインストール実験を繰り返したが、結局ソフトウエアのインストールまでは出来るが、DB creationのphase で止まってしまう。インストールのログは非常に簡単に書いてあるので、何が悪いのかなかなか判断がつかない。 インターネットサイトをあれこれあたってみて結局 RedHat6.2Jではサポートしていないのを突き止める。 LINUX2.0.12 のバージョン(=RedHat5.2)しかダメらしい。
VINE linux 2.0なら linuxRedHat5.2のバージョンがベースになっているためオラクル8が対応しているという情報を元に、VINElinux2.0をインストールしoracle 8をインストールした。一応インストールできたが、やはりRedHat5.2がベースであるのでLINUXの操作性が非常に悪い。結局あきらめて、new version のoracle8i をインストールすることにした
ORACLE 8I90日トライアル版を入手(本の付録)してインストール設計を行なった。マシンのスペックを上げなければ動かないらしい。特にRAMは128MBが必須ということで、IBM pc300pl 用に 64MBのRAMを購入したがこれが合わない。
試行錯誤したあとHewlettPackard vectraへセットし、RAM合計128MBとした。ついでに以前 IBM PC300PLについていたHD 4GBを増設し合計ディスク容量12GBとした。HPvectraはWINDOWS 98をインストールして現役で使用していたので、WINDOWS 98を残して、LINUXをインストールした。
テストでRedHat6.1をインストールしてその上にoracle8iをインストールした。これはOK。次にRedHat6.2J をインストールしてその上にoracle8iをインストールした。
以下は RedHat6.2J の環境へORACLE8Iのインストールの記録である
1.インストール要件
hda1 2000 windows98
hda2 2000 windows98
hda3 2000 windows98
hda7 100
hda8 384 swap
hda9 1516 /usr
hdd5 800 /home
hdd6 600 /usr/local
hdd7 200 /var
hdd8 100 /tmp
hdd9 1000 /var/oracle/u01
hdd10 1000 /var/oracle/u02
hostname jupiter
x−window KDE
LILO MBR
ちょっと関係ないけど、WINDOWS98、と、linux をマルチOSにする方法を記述しておきます。
最初にWINDOWS 98 をインストールしておきます。 既にWINDOWS98がインストールされている場合には、FIPSなどを使ってhdaのDOS領域を縮めlinuxをインストールできる領域を空けて置きます
LILO をマスターブートレコーダ(MBR)へインストールします。先にインストールされたOSがWINDOWS/NT、WINDOWS2000の場合にはルートパーティションの先頭へLILOをインストールします
linuxのインストールがすんで、BOOTするとDefaultで linux が立ち上がります。
/etc/lilo.conf を次のように編集します
boot=/dev/hda
map=/boot/map
install=/boot/boot.b
promt
timeout=50 ----- 5秒の意味です。boot プロンプト表示時間を増やす場合はこれを大きくする
default=linux
image=/boot/vmlinuz
----label=linux
----root=/dev/hda7
----read-only
other=/dev/hda1
----label=win
----table=/dev/hda-----普通はこの行を追加すればよろしい
winをdefaultで立ち上げたい場合はwinの記述をlinuxの前に持ってゆく
/sbin/lilo -v を実行してliloパラメータを有効にします
この処理を施すと、boot: プロンプトにおいて win と入力すればwindows98が立ち上がり、そのままEnter キーを押すとlinuxが立ち上がるようになります
2.前準備
1.グループの追加 root /usr/sbin/groupadd dba
2.ユーザーの追加 root /usr/sbin/useradd -g dba -d /var/oracle -m ora8i
passwd ora8i
ユーザーora8i のホームディレクトリ:/var/oracle としました
3.ディレクトリの権限変更 root chown ora8i.dba /var/oracle
chown ora8i.dba /var/oracle/u01
chown ora8i.dba /var/oracle/u02
4.JAVA runtime environment入手 windows http://www.blackdown.org/ より jre_1.1.6-v5-glibc-x86.tar.bz をダウンロード
jre_1.1.6-v5-libc5-x86.tar.bz では インストーラが動かないので注意する
5.環境変数の入力 windows umask=022
export ORACLE_BASE=/var/oracle/u01/app/oracle
export ORACLE_HOME=$ORACLE_BASE/product/8.1.5
export PATH=$PATH:$ORACLE_HOME/bin
export LD_LIBRARY_PATH=$ORACLE_HOME/lib:$LD_LIBRARY_PATH
export ORALCE_TERM=vt100
export ORACLE_SID=orcl
export ORACLE_OWNER=ora8i
export ORA_NLS33=$ORACLE_HOME/ocommon/nls/admin/data
export NLS_LANG=japanese_japan.ja16euc
export TNS_ADMIN=$ORACLE_HOME/network/admin
6.JREのインストール root WINDOWS の領域から jre_1.1.6-v5-glibc-x86.tar.bz を /usr/local へコピーし
mkdir /mnt/win
mount -t vfat /dev/hda1 /mnt/win
cp /mnt/win/Ylinuxdoc/linux/RJE116v5/i386/jre116v5_tar/jre_1.1.6-v5-glibc-x86.tar.bz /usr/local

tar -xzf jre_1.1.6-v5-glibc-x86.tar.bz で展開する

/usr/local/jre116_v5 のフォルダが生成されたので
ln -s /usr/local/jre116_v5 /usr/local/jre
でシンボリックリンクを張った
3.oracle8iのインストール
1.login ora8i
2.KDE開始 ora8i startx
3..bash_profile編集 ora8i KDEの標準エディタで .bash_profile を開いて編集します。
別のエディタであらかじめwindows98で入力した環境変数のファイルを開いてコピーし.bash_profile の最終行へ追加ペーストします
4.環境変数の有効化 ora8i 一度logoutし 再度 ora8i でloginする
5.Oracle8i for linux のCD をセット root kterm を立ち上げて rootになり mount /mnt/cdrom でマウントする。
このターミナルwindowはそのままにしておく
6.インストールシェルを起動する ora8i ora8i のktermを立ち上げ 環境変数 LANG をexportする export LANG=C
cd /mnt/cdrom/oracle/install/linux
./runIns.sh
7.orainstRoot.shの実行 root インストールが始まって/tmp/orainstall/orainstRoot.sh を実行せよとメッセージが出るので 5でそのままにしておいた root のターミナルwindow より
./orainstRoot.sh を起動する
mesage: Creating Oracle Inventory pointer file /etc/orainst.loc
Changing groupname of /var/oracle/u01/app/oracle/orainventory to dba
また ora8i のターミナルwindow へ戻って retry ボタンを押す
8.インストール製品名の選択 ora8i Oraclei8.1.5.0.0 を選択
9.インストールタイプ ora8i custom を選択し
product language で japanese を追加
インストール対象プログラムから oracle intermedia を外す
次へ進むと cdromが動いてインストール準備を始める
10.create database ora8i yes を選択する。 後から作るのなら no を選択する。ただnoを選択しても create databaseは起動されるので意味ないかも??
11.Oracle Protocol Support ora8i 何も表示されません。そのまま次へ
12.データベース名 ora8i Global Database : jupiter
SID : orcl
13.Database file location ora8i /var/oracle/u02 を指定する
14. サマリー ora8i インストール概要がまとめられて表示される。
15.root.sh root root.sh の実行を促すメッセージが出たら、先の root のターミナルwindow より
cd $ORACLE_HOME
chmod 755 root.sh
./root.sh
を実行する
ローカルbin の指定: usr/local/bin
16.ソフトウエアのコピー ora8i 20分くらいかかります
17.Oracle Database Configuration Assistant ora8i JNLS例外:oracle.ntpg.jnls.KNLSException
各国文字キャラクタセットを見つけることが出来ません。Oracleインストーレーション
を確認してください。
このメッセージは無視して次へ進む。
18.データベースの作成 ora8i custom を選択して次へ進む
19.データベース作成の各種設定 ora8i データベースの稼働環境;ハイブリッド を選択する
同時接続ユーザー数は 評価版につき 5
デフォルト稼動モード:専用サーバー
使用するカートリッジ: InterMedia、JServerを外す。
global database name、sid、・・・
データベースキャラクタセット: JA16EUC
各国文字キャラクタセット:JA16EUCFIXED
以下全てDEFAULT を使う
制御ファイル、最大データファイル数、最大ログファイル数、最大ログメンバー数
各領域、それに対するデータファイル
REDOログファイル、ファイルサイズ
ログチェックポイント、アーカイブログ
SGAパラメータの設定
共有プールサイズ、ブロックバッファ数、ログバッファサイズ、プロセス数、ブロックサイズ
トレース関係ログの出力先
ユーザープロセスのログ、バックグラウンドプロセスのログ、コアダンプ
20.データベースの作成処理 ora8i データベースを作り始めた。非常に長い処理ほぼ一時間かかった
○Creating and Starting Oracle instance
○Creating database file
○Creating data dictionary Views
○Adding PL/SQL support
○Adding Advanced Reolication support
○Database creation complete
21.インストール完了 ora8i GlobalDatabaseName: jupiter
SID :orcl
sys administrator password: change_on_install
system administrator password:manager
22./etc/oratab ora8i vi /etc/oratab で oratab を編集する。 最後の行の N を Y に変更する
23.LISNERの登録 ora8i cd $ORACLE_HOME/bin で netasst を起動して
LISNER を登録する
24.ORACLE を動かしてみよう ora8i $ORACLE_HOME/bin/dbstart が動いた
SQLでデータベース名を索引してみた
$ORACLE_HOME/bin/sqlplus system/manager
SQL>select name from v$database;
NAME
−−−−−−−−
jupiter

OKです。
$ORACLE_HOME/bin/dbshut でデータベースを閉じる
以上でOracle8I のlinuxへのインストールは完了♪♪♪♪♪♪♪